第2幕の後で大迫力と言ったが、実際のところ第1幕でヴァルトラウトが登場するまでは
オケもソリストもお疲れモードというかピシッと感に欠け何やら長く感じられたのだった。
オケもソリストもお疲れモードというかピシッと感に欠け何やら長く感じられたのだった。
ブリュンヒルデに今日が初日のワトソン(ラングが小花を冠のようにしていたのとは変わって、
髪を後ろに束ねた部分にあしらっている)最初はセーブモードで様子見だったのか、
期待していたほどの歌唱ではない(「♡~」な第1幕と「💀」な第2~3幕との対比を明確にするためなのかも)。
それが第2幕に入ってからはエンジン全開。ワトソン1人のプレゼンスと歌唱でオーケストラ分の迫力がある。
裏切られたことへの憤怒の権化と化していて(可愛さ余って憎さ100倍というアレ)、
演技の一挙手一投足に強い怒りがこもっている。
と言うよりあれはもう演技には見えず、本当のブリュンヒルデ(そんなものは存在しないけれど)が舞台上にいるようだ。
ジークフリートの頭を押さえて揺さぶるところなど自分の頭が揺すられてるんじゃないかと錯覚しそうになるほど。
まるで稲妻のような尖った怒りの矢がビュンビュンとこちらに飛んでくるのが見えるかのよう。
髪を後ろに束ねた部分にあしらっている)最初はセーブモードで様子見だったのか、
期待していたほどの歌唱ではない(「♡~」な第1幕と「💀」な第2~3幕との対比を明確にするためなのかも)。
それが第2幕に入ってからはエンジン全開。ワトソン1人のプレゼンスと歌唱でオーケストラ分の迫力がある。
裏切られたことへの憤怒の権化と化していて(可愛さ余って憎さ100倍というアレ)、
演技の一挙手一投足に強い怒りがこもっている。
と言うよりあれはもう演技には見えず、本当のブリュンヒルデ(そんなものは存在しないけれど)が舞台上にいるようだ。
ジークフリートの頭を押さえて揺さぶるところなど自分の頭が揺すられてるんじゃないかと錯覚しそうになるほど。
まるで稲妻のような尖った怒りの矢がビュンビュンとこちらに飛んでくるのが見えるかのよう。
ブリュンヒルデのその黒光りするような怒り、虎視眈々と指輪を狙うハーゲンの野望、
裏切られた上に家来達の面前で恥をかかされたグンターの屈折した思いが渦巻く復讐の三重唱がすばらしい。
今日のグンターは優柔普段で意志薄弱だった前回までの役作りと少し違い、
最初から最後までソリッドな印象を与える演技で通していたのでここのインパクトが増す。
裏切られた上に家来達の面前で恥をかかされたグンターの屈折した思いが渦巻く復讐の三重唱がすばらしい。
今日のグンターは優柔普段で意志薄弱だった前回までの役作りと少し違い、
最初から最後までソリッドな印象を与える演技で通していたのでここのインパクトが増す。
そしてこの怒り狂った熱いパワーのまま自己犠牲に突き進むのかと思いきや、
真実を知ってヴァルキリーとしての叡智を取り戻したブリュンヒルデの冷静な視線と侵し難い威厳をそなえ、
かつあの華のある歌唱にただただ圧倒される。
ここでのブリュンヒルデは第1幕で妹相手にのろけていた彼女ではない。
それにしてもリンダ・ワトソンの迫力、パワーと揺るぎないテクニックには驚嘆するばかり。
今年58歳になるとは思えない力強さ。あの力はどこからきてどうやって養われているのだろう…。
真実を知ってヴァルキリーとしての叡智を取り戻したブリュンヒルデの冷静な視線と侵し難い威厳をそなえ、
かつあの華のある歌唱にただただ圧倒される。
ここでのブリュンヒルデは第1幕で妹相手にのろけていた彼女ではない。
それにしてもリンダ・ワトソンの迫力、パワーと揺るぎないテクニックには驚嘆するばかり。
今年58歳になるとは思えない力強さ。あの力はどこからきてどうやって養われているのだろう…。
そして今日感じたのは、やっぱりこれはひとつのハッピーエンドだなということ。
ストーリーとしてはラインの3人の乙女にしか幸せは訪れないが(幸せと言っても元に戻るだけなのだが)、
最後に続々と重なるメロディーにネガティフなものはないし、あれだけ愛の救済のテーマが繰り返されるのだから。
ここでオケに歌う力がないと散漫で白々しい終わり方に陥ってしまうところだが、
今日のジョルダン&オケは迫力を保ちつつも、ひとつひとつ懐かしい思い出を示しながら
幸せに導いていくような優しさを感じさせてくれた。
ストーリーとしてはラインの3人の乙女にしか幸せは訪れないが(幸せと言っても元に戻るだけなのだが)、
最後に続々と重なるメロディーにネガティフなものはないし、あれだけ愛の救済のテーマが繰り返されるのだから。
ここでオケに歌う力がないと散漫で白々しい終わり方に陥ってしまうところだが、
今日のジョルダン&オケは迫力を保ちつつも、ひとつひとつ懐かしい思い出を示しながら
幸せに導いていくような優しさを感じさせてくれた。
ジークフリートは少しパワー下がり気味の気がしたが、第3幕の"Hoiho!"のやりとりで声が一瞬(二瞬くらいかも)
裏返ってしまいドキッとさせられたが、持ちこたえてその後も歌い続けた。
でもやっぱり最後まで気になってしまい…。
次のジークフリートまでしっかり養生して復活して欲しいもの。
裏返ってしまいドキッとさせられたが、持ちこたえてその後も歌い続けた。
でもやっぱり最後まで気になってしまい…。
次のジークフリートまでしっかり養生して復活して欲しいもの。
前回までとは演出と衣裳にいくつか変更があった。これからもまた発展していくのだろうか。
(すなわちこのプロダクションはまだお蔵入りにはしないということか…)
(すなわちこのプロダクションはまだお蔵入りにはしないということか…)
今日の神々の黄昏で、2月のラインの黄金から座ってきたプルミエバルコンの2列目の席ともお別れ。
舞台が観やすく音の響きと通りの良い理想的な席だった。
右隣の英国紳士は3人の違う人と来ていた。左隣はなんとずっと空席のまま。
いろいろ想像がひろがりますね。
舞台が観やすく音の響きと通りの良い理想的な席だった。
右隣の英国紳士は3人の違う人と来ていた。左隣はなんとずっと空席のまま。
いろいろ想像がひろがりますね。
勢いづいて次の日曜日のジークフリートを手配。プルミエバルコンに願ってもないいい席があったものだから。
火曜日のヴァルキューレに続いてだしね…、などと思うとじゃあ翌週水曜日の神々の黄昏はどうなの?ということになるが、これは体力的に問題がありそうなのでもっと近くなってから決めることにする。
火曜日のヴァルキューレに続いてだしね…、などと思うとじゃあ翌週水曜日の神々の黄昏はどうなの?ということになるが、これは体力的に問題がありそうなのでもっと近くなってから決めることにする。