2013/06/07

Götterdämmerung / Le Crépuscule des Dieux / 神々の黄昏②


やっぱりいいのはヴァルトラウテのコシュ。ここで彼女がピシッと締まった説得力のある歌唱を聴かせてくれるのが嬉しい(さもないと第2幕最後の三重唱まで、歌唱的にこれといったポイントがなくて長い)。またブリュンヒルデの言動を目の当たりにしての「こりゃダメだわ…」という絶望感を非常によく演じている。
芝居的には長いと言ってもやはり音楽が素晴らしくて、音の流れの中に揺蕩うような気分になるのがとても心地よい。それぞれのパートの楽器の音が水晶の柱のようにスッと立っているように聞こえ、かつアンサンブルとして美しく統一が取れている。またmfからppに下りていく時のの弦の美しさと言ったら…!
今日は席に恵まれなかったからなぁ…。プルミエバルコンの最前列で場所としてはとてもよかったのに、周囲に気が散る原因になる人が何人かいたのだった。きーっ!どうしてこう行儀の悪い人っているのかしらー!それでもやっぱり来週日曜日の最終公演(その後チクルスで1公演ずつあるけれど)が楽しみでワクワクしますね。
パーテールはスタンディングオヴェーション。珍しいことです。


月曜日は音楽とソリストに集中していて、「?」と思ってもそれほど気にならなかったセノグラフィと演出の奇妙さが今日は気になって仕方がなかった。その演出について次回から6回に分けてアップする予定。
1er BALCON 1-43