今日はソリストとオケのズレがちょっと気になった。感情の進むままに突き進むところは突き進んで歌いたい側とメロディーにゆったりと歌わせたい側との溝とも言うべきか。
5列目中央で聴いていたが、アラーニャの声はインパクトがなくて驚いた。普通十数列目まではソリストが正面でこちらを向いて歌うとかなりのインパクトを感じるものだが、彼の声ではそれを感じないのだ。上のバルコンまでしっかり届くプロジェクション良好な声なのに、バーンとぶつかって圧倒される感覚がないのが不思議。あの声はどういう仕組みになっているのだろう?
やっぱり芝居としてはパーテールの中央部で観るのがよい。そういえば、バルコンではうるさいくらいだった水の音がここでは全く気にならない。セヴィリアの理髪師の時、パティオの噴水の音が気になるという人々がいたが私にはほとんど聞こえず不思議だったのだが、こういうわけだったのねと理解。
プラソンさんは80歳なのかー。滋味があって、枯山水的なところはなく、あくまでもみずみずしい音楽を聴かせてくれる。